ダイエット向きの豆乳として販売されている『カロリーオフ豆乳』。
しかし、このカロリーオフ豆乳は本当にダイエットに向いているのでしょうか?
調製豆乳・無調整豆乳と原材料・栄養価を比較し、調べてみました。
『カロリーオフ豆乳』とは
カロリーオフ豆乳は、その名の通り、通常の豆乳よりもカロリー(エネルギー)が少ない豆乳です。
数ある豆乳メーカーのうち、カロリーオフ豆乳で有名なのはマルサンアイ株式会社(以下、マルサン)。
マルサンでは5つの味・計9種類のカロリーオフ豆乳を製造・販売しています。
- 調製豆乳 カロリー45%オフ
- 200ml・1000ml
- 豆乳飲料 麦芽コーヒー カロリー50%オフ
- 200ml・1000ml
- 豆乳飲料 バナナ カロリー50%オフ
- 200ml・1000ml
- 豆乳飲料 紅茶 カロリー50%オフ
- 200ml・1000ml
- 豆乳飲料 抹茶 カロリー50%オフ
- 200ml
この9種類のうち「調製豆乳」なのは『調製豆乳 カロリー45%オフ』の200・1000mlのみ。
その他はフレーバー付きの「豆乳飲料」となります。
カロリーオフ豆乳の特徴は?
マルサンのカロリーオフ豆乳のうち『調製豆乳 カロリー45%オフ』はカロリーが45%オフであるのが特徴です。
公式サイトによると、
標準的な調製豆乳(日本食品標準成分表2015年販(七訂))に比べ、カロリーを45%抑えました。また、飲み口もすっきりと仕上げ、毎日飲んでも飲み飽きない低糖質調製豆乳です。
マルサンアイ株式会社 調製豆乳カロリー45%オフ
とのこと。
ただ、現在使われている日本食品標準成分表は2020年版(八訂)です。
基準となっている栄養価が少し古いのが気になりますね。
また、公式サイトには
炭水化物以外の栄養素はしっかり摂取できる「調製豆乳」の規格です。 美容を気にする方に飲んでいただきたい豆乳です。
マルサンアイ株式会社 調製豆乳カロリー45%オフ
と書かれています。
カロリーオフでも調製豆乳の規格はしっかり満たしているとのことです。
続いては、そんなカロリーオフ豆乳の栄養価をチェックしていきます。
カロリーオフ豆乳の栄養価
マルサンが販売している『調製豆乳 カロリー45%オフ』の栄養価です。
栄養成分 | 100gあたりの含有量 |
---|---|
エネルギー | 35kcal |
たんぱく質 | 2.8g |
脂質 | 2.0g |
炭水化物 | 1.5g |
-食物繊維 | 0~0.5g |
ー糖質 | 1.2g |
食塩相当量 | 0.2g |
イソフラボン | 17mg |
また、この『調製豆乳 カロリー45%オフ』の大豆固形分は6%以上。
原材料は
大豆(カナダ)、食塩/乳酸カルシウム、香料、甘味料(アセスルファムカリウム、スクラロース)
となります。
日本農林規格(JAS規格)による「調製豆乳」には
- 大豆固形分が6%以上
- 大豆たんぱく質が2.8%以上
- 原材料は「大豆・脱脂加工大豆」「食用植物油脂」「調味料」、さらに規定された「添加物」のみ使用可能
という決まりがあります。
『調製豆乳 カロリー45%オフ』はたしかに↑3つの基準をクリアしていますね。
調製豆乳・カロリーオフ豆乳の違い
調製豆乳とカロリーオフ豆乳の違いをまとめていきます。
『調製豆乳』との原材料の違い
マルサンで販売されている『調製豆乳』の原材料は
大豆(カナダ)、水あめ、食塩/乳酸カルシウム、トレハロース、安定剤(カラギナン)
と記載されています。
ここで『調製豆乳 カロリー45%オフ』の原材料をもう一度掲載します。
大豆(カナダ)、食塩/乳酸カルシウム、香料、甘味料(アセスルファムカリウム、スクラロース)
『調製豆乳』と『調製豆乳 カロリー45%オフ』の原材料における最大の違いは「甘味料」ですね。
『調製豆乳』では水あめが、『調製豆乳 カロリー45%オフ』では甘味料(アセスルファムカリウム、スクラロース)という人工甘味料が使用されています。
アセスルファムカリウム・スクラロースは体内で利用されない、つまりエネルギーとして消費されないためノンカロリー甘味料(低カロリー甘味料)とも言われています。
カロリーに計上されない甘味料を使用しているため、従来の『調製豆乳』よりもカロリーが抑えられているのですね。
また「水あめ」⇒「甘味料」に替えているので糖質も抑えられているのがポイント!
続いては、カロリーオフ豆乳がどれほど糖質オフにもなっているのか?が分かる栄養価の比較です。
『調製豆乳』との栄養価の違い
『調製豆乳』と『調製豆乳 カロリー45%オフ』の栄養価を比較します。
栄養成分 | マルサン調製豆乳 | カロリー45%オフ |
---|---|---|
エネルギー | 54kcal | 35kcal |
たんぱく質 | 3.3g | 2.8g |
脂質 | 2.5g | 2.0g |
炭水化物 | 4.6g | 1.5g |
-食物繊維 | ― | 0~0.5g |
ー糖質 | ― | 1.2g |
食塩相当量 | 0.2g | 0.2g |
イソフラボン | 41mg | 17mg |
大豆固形分 | 7% | 6% |
通常の『調製豆乳』は54kcal、一方『調製豆乳 カロリー45%オフ』は35kcalと、たしかにカロリーは45%オフしていました。
そして、気になる点がいくつか。
たんぱく質は3.3g⇒2.8g、脂質は2.5g⇒2.0gとそれぞれ0.5gずつダウン。
脂質が減るのは嬉しいですが、脂肪の燃焼をサポートするたんぱく質が減ってしまうのはちょっと遺体ですね・・・。
また、カロリーオフにより大幅減となったのがイソフラボン。
41mg⇒17mgと約60%カットされてしまいます。
せっかくのイソフラボンが半分以上減ってしまうのは悲しいですね。
ただし、炭水化物が4.6g⇒1.5gと70%近くカットできているのは大きいですね。
『調製豆乳』に食物繊維量の記載がないため正確な数値は不明ですが、糖質(炭水化物ー食物繊維)も同じように大幅カットされています。
カロリーオフ豆乳はカロリーだけでなく脂質・糖質もカットされた豆乳でした。
無調整豆乳・カロリーオフ豆乳の違い
無調整豆乳は味を調節していない、つまり味付けをしていない豆乳のこと。
そんな無調整豆乳とカロリーオフ豆乳の違いをまとめていきます。
比較する無調整豆乳はマルサン『毎日おいしい無調整豆乳』です。
『無調整豆乳』の原材料の違い
『毎日おいしい無調整豆乳』の伝材料は
大豆(カナダ)
のみ。無調整豆乳は大豆と水のみという原材料から作られた豆乳です。
大豆のみとシンプルなのがメリットですが、味付けがないので慣れないと飲みづらいのがデメリット。
そのまま飲んでもおいしいですが、料理に使うことが一般的かもしれません。
『無調整豆乳』の栄養価の違い
『毎日おいしい無調整豆乳』と『調製豆乳 カロリー45%オフ』の栄養価を比較します。
栄養成分 | 毎日おいしい無調整豆乳 | カロリー45%オフ |
---|---|---|
エネルギー | 51kcal | 35kcal |
たんぱく質 | 4.2g | 2.8g |
脂質 | 3.0g | 2.0g |
炭水化物 | 1.9g | 1.5g |
-食物繊維 | ― | 0~0.5g |
ー糖質 | ― | 1.2g |
食塩相当量 | 0g | 0.2g |
イソフラボン | 51mg | 17mg |
大豆固形分 | 9% | 6% |
カロリーは『毎日おいしい無調整豆乳』が51kcal、『調製豆乳 カロリー45%オフ』が35kcalと約30%カットとなっています。
そして特筆すべきなのがたんぱく質。
『毎日おいしい無調整豆乳』が4.2g、『調製豆乳 カロリー45%オフ』が2.8gと、無調整豆乳の方が1.5倍も多く含まれています。
また、炭水化物は『毎日おいしい無調整豆乳』が1.9g、『調製豆乳 カロリー45%オフ』が1.5gと、『調製豆乳』と比べて大差がなかったのが特徴です。
ただし『毎日おいしい無調整豆乳』の脂質は3.0gと調製豆乳よりも多いのがデメリットかもしれません。
しかし、イソフラボンは『毎日おいしい無調整豆乳』が『調製豆乳 カロリー45%オフ』の3倍も多く含まれているのは嬉しいポイント!
さらに『毎日おいしい無調整豆乳』には、
栄養成分 | 毎日おいしい無調整豆乳 |
---|---|
カリウム | 194mg |
カルシウム | 13mg |
マグネシウム | 24mg |
鉄 | 0.5mg |
という栄養価も記載されていました。
カロリーオフ豆乳の方がダイエット向きといえますが、健康・美容をサポートしてくれるのは無調整豆乳であると言えます。
【まとめ】カロリーオフ豆乳はダイエット向きなのか?
原材料・栄養価の比較から、カロリーオフ&糖質オフのカロリーオフ豆乳はダイエット向きと言えます。
カロリーオフ豆乳には調製豆乳・無調整豆乳と比べてたんぱく質・イソフラボンが減少する、というデメリットがあります。
また、カロリー&糖質オフのために体内で吸収されない人工甘味料を使用している、のも気になる方は気になるでしょう。
それぞれの特徴をわたしなりにまとめてみると↓
- カロリーオフ豆乳:カロリー&糖質オフ
- 調製豆乳:カロリー・脂質など高めだけど飲みやすい
- 無調整豆乳:やや飲みづらいものの栄養豊富
といったところでしょうか?
豆乳それぞれの特徴を知り、これからの食生活に生かしてみてくださいね♪
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